腸運動の効果と健康の原理
腸運動には、様々なメリットがあります。体・脳・心のバランスを整えることができ、「便秘」「冷え」「免疫力低下」といったトラブルの改善効果が期待できます。
■ 血流の改善
内臓には、体全体に流れる血液の3分の2が集まっています。内臓の働きが悪いと、血流が滞り、冷えや免疫力の低下といった問題を引き起こします。
腸運動では、腸だけでなく、内臓全体を刺激することができます。お腹の筋肉を適度に動かすことで、硬くなっていた内臓周辺の血行がスムーズになり、滞りがちな血液が体全体を流れるようになります。手足の先まで新鮮な血液が行き届き、冷えが改善。下半身もポカポカになり、免疫力アップが期待できます。
■ 脳活性化
腸運動には、脳活性化というメリットもあります。脳は、体に取り込んだ酸素全体の25%を消費しています。腸運動でお腹まわりの血行が良くなると、血液中のヘモグロビンを通して、脳にフレッシュな酸素を送れるようになります。
■ デトックス
腸の働きが弱まり、溜まった宿便やガスから毒素が発生すると、血液が汚れていきます。汚れた血液は内臓に負担をかけ、その結果、慢性疲労、消化不良、便秘、胃潰瘍、下痢、不眠、生理不順、吹き出物など、様々な疾病を引き起こすこともあります。
腸運動をすると、腸が弾力のあるしなやかな状態になると同時に、ぜん動運動が活発になります。毒素を排出する機能も回復。デトックスへとつながります。
■ エネルギー循環
腸運動では、目に見えない気エネルギー循環も活性化します。
人間の身体は、気と呼ばれる目に見えない生命エネルギーが流れています。その中心は、おへその下約3cmのところにある下丹田(しもたんでん)です。腸運動で下丹田を温めて柔らかくすることで、エネルギー循環が活性化します。
このほかにも、腸運動は心身に様々なプラスの影響を及ぼすことがわかっています。例えば、以下のようなものがあります。
・腹部の筋肉を使うため、ぜい肉が落ちるなどダイエット効果
・膀胱や生殖機能の強化
・睡眠が深まることで、慢性的な疲労感が軽減される