ぽかぽか陽気の春は、昼間からついつい眠くなりがちな季節です。日照時間が長くなって気温が上昇しているのに体がその変化についていけません。そのため体内時計が崩れ、眠気やだるさを感じたり、心が沈みやすくなるのです。
私たちの体は、いつも一定のリズムに支配されています。わざわざ意識しなくても、ご飯の時間になるとお腹がすき、夜になれば眠たくなります。こうした生理現象は「生体リズム」と呼ばれ、健康で暮らすためにはたいへん重要です。
さらに運動不足であったり、疲れがたまっていたりする人ほど、こうしたリズムが崩れやすくなります。春を上手に乗り切るには、適度な運動によって、気エネルギーを滞りなく全身にめぐらせることが大切です。
また、気温が暖かくなるにつれ、縮んでいた筋肉がリラックスしはじめ、内臓器官の機能も活性化していきます。それとともに、冬と比べてより多くのエネルギーが必要となってきます。春に必要なエネルギーを確保するためにも、気エネルギーのスムーズなめぐりは欠かせません。
イルチブレインヨガの「かかとを持って上体そらし」は、血液とエネルギーの流れをスムーズにするのにぴったりのエクササイズです。空いた時間に行って、体のリズムやバランスを整えましょう。
イルチブレインヨガの「かかとを持って上体そらし」
1.正座をしてつま先を立て、両手でかかとをつかむ。
2.おしりを上げ、胸を開き、上体を後ろへ倒す。頭も後ろへ反らす。胸が開くのを感じてみる。
3.優しくゆっくり1へ戻る。3回繰り返す。