「感情」からアプローチする
教育には「行動」「思考」「感情」といったアプローチがあります。
例えば、学校で子供たちが喧嘩をしたとします。このとき、先生が最初にとる方法は、規律を正す教育です。「喧嘩は良くありません。お互いに謝って、仲良くしなさいね」言います。これは、「行動」の良し悪しを教える教育です。もちろんこれは重要ですが、根本的な教育ではありません。
これをレベルアップさせたのが、「思考」の教育です。先生はこのように言い聞かせます。
「友達を殴ったとき、その友達はどれほど痛かったと思う? あなたも友達から殴られたら痛いでしょう? ということは、どうすべきだと思う?」と質問しながら、子供がみずから正しい考え方を選択するように誘導する教育です。
しかし、これにも限界があります。なぜなら、子供は自分の中から込み上げてくる感情をコントロールできないからです。怒りを強く感じる子供は、いくら正しい価値観を持っていても、自分を抑えるのは難しいでしょう。
脳教育では、感情の面からアプローチします。子供の扁桃体にある「怒り」という感情を浄化し、エネルギーの状態をきれいにすると、子供はみずからポジティブな考えを持つようになります。
一指 李承憲(イ・スンホン)
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