頭のツボを押して脳活性へ☆脳スッキリ術
私たちの体には、休む暇もなく気エネルギーが流れています。近代的な科学が生まれる前、人々は病気を治すための試行錯誤を繰り返しました。その結果、気エネルギーの存在に気づき、人体の中で気が通っている通路を発見しました。それが“経絡(けいらく)”です。
経絡は、全身に広がっています。経絡の上にあるエネルギーの穴が経穴(けいけつ)です。一般には「ツボ」と呼ばれています。ツボは、経絡を循環する気エネルギーに過不足がないかを判定する地点でもあります。もし過不足があれば、エネルギーの量を調節して、体の機能を正常に回復させます。東洋医学の鍼(はり)や灸(きゅう)は、このツボを刺激するものです。
経絡は頭にもあり、頭のツボをマッサージすれば、脳を目覚めさせ、脳活性を促すことができます。代表的な頭のツボは「百会」(ひゃくえ)です。百会は頭のてっぺんにあります。両耳からまっすぐ上がった線と、眉間の中心から上がった線が交差する地点です。
百会は「百種類の経絡が集まる」という意味で、東洋医学ではたいへん重要視されています。気の感覚が目覚めると、百会に天のエネルギーが入ってくるとされ、「大天門」(天の大きな門)とも呼ばれています。
この百会から、5センチ前にあるのが「前頂」(ぜんちょう)です。百会と同じように天のエネルギーがよく入ってくる所なので、小天門(天の小さい門)とも呼ばれています。
これらのツボを軽く刺激していくのが、今回紹介するイルチ健康法の脳活性法です。
☆イルチ健康法の<脳活性に役立つ頭のツボ刺激法>
1.ラクな姿勢で座ります。背すじを伸ばして肩の力を抜きます。
2.手のひらをこすり合わせて、温かくなったら、中指か人差し指で百会のツボを7回押します。(指先で小さな円を描くようにもみながら押しましょう)
3.百会に続き、他のツボを順番に押していきます。前頂→印堂→眉間→太陽→人中→亜門→玉枕の順番で、それぞれ7回以上押します。
4.2と3を2回繰り返します。
5.最後に両手をこすって熱くなったら、頭の上から下へなでおろしていきます。
☆Point:受験生の脳活性にも最適です。試験の本番前などに行えば、頭がすっきりして集中力が高まります。時間がないときは、太陽のツボだけ押すのもいいでしょう。
☆効果:集中力、記憶力、暗記力がよくなり、脳活性が促進されます。健忘症を予防したい人にも向いています。
『イルチ健康法』より
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