松の木を眺めながら
朝早く散歩をしている時に、とても珍しい松の木が目に留まり、
足を止めて1分ほど黙々と眺めました。
皆さんはこの松の木を見て何が感じることがありますか。
私はこの松を通じて悟りの道理を感じました。
1代目の幹が切られた後、一つの細い枝に過ぎなかったのに
このように太い2代目の幹になりました。
この枝は1代目を引き継ぐ使命を持ってより大きく育ちました。
枝が幹になるためには、責任感、使命感、そして知恵が必要です。
私は枝になるのか? 幹になるのか? それともまた切られてしまうのだろうか?
切られた枝もみな自分の役割があります。
切られた枝だとくやしがる必要はありません。
もしすべての枝が自分の幹になろうとしたとすれば
このように太い2代目の軒への発展はなかったでしょう。
結局後の枝が切られてエネルギーが1ヶ所に集まったのです。
自分が切られる運命であることを受け入れた木の枝は
また土地に戻って根っこになり、その次の生涯で幹に生まれるでしょう。
家庭には孝がなければなりません。国には忠がなければなりません。
しかしこのようなことを人々は忘れてしまいました。
松も同じです。
1代目の幹が孝であり、2代目が忠です。
それによって木が生い茂られ、結局道を通じて実を結ぶのです。
この松は私たちがどのように生きるべきか、
孝忠道の価値を教えます。
全てのものが一つの生命ということに気づき、
その循環の法則の中で各自の役割を果たすことこそが
悟りであり、弘益(ホンイク)の人生です。
一指 李承憲(イ・スンホン)
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